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見沼自然公園から国昌寺 モニタリング調査

□日時 2016年7月1日 9時30分〜13時
□講師 二宮靖男さん
□主催 見沼田んぼ地域ガイドクラブ
ガイドクラブの研修会に参加させていただきました。7月の初めに木の実にスポットをあてて観察するのは初めてで、有意義な観察会になりました。エコ.エコのフィールドの畑やマルコも見ていただき、今後の活動場所として認めていただけそうです。見沼原形保全区間は人工物が何もなく素晴らしい景色だとほめていただきました。今後の保全活動に励みがでた観察会でした。合わせてモニタリング調査も少ししました。53396585ー53396576

1コブシ 名前の由来は、手を握りしめた拳のような果実の形から。田打ち桜とも。時計のない昔、コブシの開花を農作業の目安にした。かかる植物を農諺木(のうげんぼく)とよぶ。
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2クロガネモチ 名前の由来は、若い枝や葉が黒ずむことから黒鉄(クロガネ)の名
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3ヒトツバタゴ(別名ナンジャモンジャ)5月のゴールデンウィークの頃、真っ白に咲き誇る。長野、愛知、岐阜、対馬に隔離分布する。
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4マテバシイ 待てばシイ?葉がマテガイに似るからと語源は諸説。大きなドングリも今は赤ちゃん。房総では海苔ひび、薪炭材として多く植えられたことから群落が多い。
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5モチノキ 名前の由来は、樹皮を鳥もちの材に用いたから。雌雄異株、葉は互生、似た名のネズミモチはモクセイ科、葉は対で花も異なる。モクセイ、モッコクと並ぶ庭木の3M.。
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6マユミ 名前の由来は、かつて丸太弓に使われたから
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7キバラヘリカメムシ マユミやニシキギで観察出来る
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8ラクウショウ(別名ヌマスギ)葉は互生 メタセコイアは葉が対生、本種は互生、実が球形螺旋状で異なる。
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9クヌギ (ブナ科)コナラと並ぶ雑木林の主役。今、ある小さなどんぐりは来年熟す。名の濁るドングリの木は2年。濁らぬコナラ、シラカシ、アラカシ、クリは1年で実が熟す。
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10エゴノキ 実はサポニンを含み魚毒を漁に用いた。
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11サザンカ 葉の形も異なるが実に毛が生えているのがヤブツバキとの大きな違い。葉の鋸歯は鈍く、主脈が目立ち側脈はやや不明瞭。ツバキ同様油は採れるが質は劣る。
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12カツラ 雌雄異株。花には花弁も蕚もない。果実は円柱形で湾曲してバナナ形。落葉の頃、葉は甘い芳香を放つ。別名は「香の木」。山地の谷沿い、渓畔林が自生地。
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13ムクノキ 
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14ロウバイ
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15フジ
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16チゴザサ
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17ミズキ まだ実は青いが秋に赤色~紫黒色に熟す。野鳥の好むベスト5。幹はまっすぐ立ち、枝は水平方向に伸び、階段状樹形になる。この樹形をパゴダツリーとよぶ
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18ボダイジュ 中国原産 釈迦が悟りを開いたのはクワ科のインドボダイジュ
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19メグスリノキ ムクロジ科(旧カエデ科)雌雄異種 和名は樹皮を洗眼に用いたことに由来
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20ハンカチノキ 別名ハトノキ (オオギリ科)中国南西部原産 互生 雌雄同種
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21トサミズキ マンサク科
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22ヒメガマ (ガマ科 )ガマの花粉は漢方で蒲黄(ホオウ)と呼ばれ止血剤に使われている。因幡の白ウサギで大国主命に教えられてくるまったのはガマの花
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23キュシュウスズメノヒエ(イネ科)北アメリカ原産 多年生草本 Vの穂が特徴
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24田んぼの風景 子どもがいると華やぐ
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25ソヨゴ 別名フクラシバ (モチノキ科)互生 雌雄別株 名前の由来・・・かたい葉が風にそよいで音をたてるからと言われている
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26ナツツバキ 別名シャラノキ (ツバキ科)互生
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27エゴノネコアシアブラムシが入っている虫えい。エゴノキの1年枝の側芽に虫えいを作る。アシボソとエゴノキの間で寄主転換する。
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28センダイバボダイジュの花が国昌寺奥に咲いていました。
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29ムラサキシジミ 
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参考 日本帰化植物写真図鑑 校庭のクモ・ダニ・アブラムシ 樹に咲く花 野に咲く花 二宮さんの資料から添付しました。
研修の観察ポイント 二宮靖男記
1.見沼自然公園の概要
○浦和市制60周年を記念して造成。平成6年(1994)3月開設。面積は10.9ha、
○自然型の公園 当初、ボート池、プールなどの案もあったが、市民団体の働き掛けで自然型公園へ。修景池には睡蓮、鯉、水鳥、冬鳥も多種飛来。野鳥が羽を休める島、自然保護区(立ち入り禁止)、自然観察園もあって見沼にふさわしい湿地を生かした公園。
2.鷲神社の社叢・境内木
○鳥居付近にトチノキ、右手にクロマツ、道脇にはオオモミジ、アスナロ、ウラジロモミ。
○鳥居を潜ると参道沿いにヒノキの列植。本殿周辺にはサカキ、ヒサカキ、ゲッケイジュ、
天皇陛下即位20年記念植樹のサカキとキンモクセイ。手水鉢わきにはクスノキ、スギ。社叢にはサクラ、スダジイ、イヌザクラ、ウワミズザクラ、イヌシデ、アカシデ、ミズキ、アカマツ、エゴノキ、アカメガシワなど。
3.総持院の境内木
東側道沿いには鳳凰が宿るというアオギリ、山門への入口にはオリーブ、キューイ、山門に入ると、円柱形に仕立てたシキミ。鐘楼の撞木(しゅもく)はシュロ材。社殿の屋根破風には宗紋の桔梗、菊紋、蕪懸魚(かぶらげぎょ)が下がる。花木のメインは西側にある牡丹の花壇。約650株30種が植栽。4月下旬から5月上旬が見頃。別名牡丹寺。
4.トラスト1号地
正式名は「見沼田圃周辺斜面林」、1号地に接する代用水はコンクリートの三面護岸ではなく、見沼の原風景に近い景観。斜面林にはモウソウチク林、ミズキ、ムクノキ、ケヤキなど。初夏のタケノコ掘りのイベントは多くの親子に喜ばれている。面積11,336㎡。
5.国昌寺の花木
大宮台地と低地の見沼田圃、西に聳える新都心がよく分かる景観。伝説、由緒深き古刹。花木の寺でもある。名木センダンバノボダイジュは消えたがバックヤードに後継樹が今花盛り。カルミア(ガーネットクラウン)、ウケザキオオヤマレンゲも春先楽しめる。山灯籠の下にスズランの群生も見事。今は実をたくさんつけている。
6.NPOエコエコの湿地再生ゾーン「見沼ベルダ」(湿地はマルコ)
※エスペラント語でベルダは緑。マルコは湿地。
アシでつくった龍がある。フナノとともに見沼の景として話題になっている。ボランテアスタッフの努力で水田放棄地の茨の荒れ地から湿地へと再生しつつある。生物多様性のある環境に近づいている。6月上旬には花菖蒲の原種、ノハナショウブも咲いた。今、梅雨景色の中、イヌゴマ、チダケザシ、ヤブカンゾウが美しく咲き誇っている。
by trust-0 | 2016-07-03 10:08 | ノコノコ


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